Peace Toilet Japanプロジェクトについて
私たちは「日本発・平和と尊厳のトイレプロジェクト」というコンセプトのもと、未来型トイレを起点にした社会課題へのアプローチに取り組んでいます。
出展に向けた準備は、2024年12月から始まりました。万博出展1か月前になると、プロジェクトメンバーによる課題提起や発信が続き、多くの方々から共感が寄せられました。
このプロジェクトを牽引しているのが、#羽田のエジソン として知られる米田 英一さん(株式会社YONEDA代表取締役)です。長年にわたり中小企業の技術力を背景に、数々の製品開発と特許取得を実現してきた米田さんは、地域に根差した“ものづくりの力”を社会課題の解決に役立てる挑戦に取り組んでいます。
製品をつくるだけではなく、その背後にある「人の困りごと」や「人生」にまで踏み込めるのは何故か。30年ものづくりに携わる人間だからこそ見える世界観と、現場感覚のある技術開発の視点が、本プロジェクトの土台になっています。

今回の「Peace Toilet Japan」プロジェクトは以下のような観点から展示と発信を行っています💡
小出 香さんは非常時に「最低限のトイレ環境」を整えるミニマムセットを考案しました。避難直後の不便な状況を想定したお守りポーチです。小出さんのポーチ制作秘話の投稿は必見です。
月経に関する男性の知識不足といった問題にも光を当てています。プロジェクトの男性メンバーとは繰り返し月経について語り合いました。はじめは逃げ腰でしたが、男性陣も今は自分の意見をきちんと語っています。
月経は自然な生理現象であるにもかかわらず、公共空間では配慮の欠如やタブー視が根強く残っています。トイレは、そうした身体的・社会的な理解不足を解きほぐす入り口にもなり得ます。
Atsushi Uenoさんが提供しているトイレマップを起点に、安倍 弘和さん、小野寺 梨紗は、障がいのある方々の尊厳を守るトイレアクセス、高齢者の医療・介護現場における排泄ケアなども含めて、課題提起を行い、対話を促進しています。
私は311で災害時のトイレ問題に直面しました。一日中トイレのことを考えて過ごしました。昼間は汲み取り式のトイレがある祖父母宅で過ごしました。普段の便利が不便になる瞬間がたくさん有りました。
避難所生活を体験した人たちは、十分な数や清潔さ、プライバシーが守られたトイレの確保が難しく苦しみました。残念ながら性被害も起きています。たとえ自宅避難が出来たとしても女性や高齢者、障がいのある方が深刻な影響を受けます。
小出さんと共に、こうした状況もタブーとせず「もし自分だったら?」という視点での対話を促す体験を予定しています💛
「Peace Toilet Japan」とは 「トイレ」という日常的で不可欠なインフラを出発点に、衛生・健康・尊厳・防災・ジェンダー・障がい者支援など、幅広い社会課題にアプローチするプロジェクトです🌈
未来のトイレが担うべき役割を再定義し、来場者との対話を通じて「誰もが安心して使える社会」のあり方を共に考える場を目指します。
親子参加大歓迎します!万博のブースでは関西メンバーのIzumi Maedaさん 坪根 かおるさんがお子様連れの御参加をおもてなし!
子どもたちにもこのテーマを自分ごととして考えてもらえるよう、自由研究の題材としても取り組みやすいようにサポート体制を整えていきます🍉
「自分の通学路に誰でも使えるトイレは何カ所ある?」
「安心して使えるトイレの条件って何だろう?」
調査のヒントを共有し、探究型の学びに発展できる視点を対話していきます。
私たちは、トイレそのものを「展示する」のではなく、そこから社会のあり方を問う🚪入口🚪として活用しています。トイレという身近な空間だからこそ、人々の関心を引きやすく、語りにくい問題にもやわらかく💩アプローチできるのです🌈
そして今、その問いに応えるための新しいテクノロジーが動き始めています。頼もしいDX担当メンバーは新井 悠介さんです。
トイレから考える🚻誰ひとり取り残さない社会🌎
大阪・関西万博の3日間では、来場者の皆さまとの対話を通じて、私たち自身もその問いに向き合います。



